愛を知る小鳥
14 罠
「美羽ちゃん最近凄く綺麗になったわね」
「えっ?」
社食でお昼をとっていると、うどんを口に運ぶ美羽の様子をじっと観察しながらあかねがニコニコと笑っている。
「もともと可愛い子だとは思ってたけど…何て言うの? 最近は内側からキラキラ輝いてるって感じ?」
「な、何を言ってるんですか! そんなことないですよ」
思わず動かしていた箸を止めてブンブンと首を振る。
「そんなことあるから。前とは別人みたいよ? こう言ったらなんだけど、秘書課に来た頃の美羽ちゃんって他を寄せ付けないオーラが凄かったもの。でも今は見違えるくらい柔らかい雰囲気に包まれてるわ。…専務とうまくいってるんでしょう?」
その言葉に頬を赤く染めると恥ずかしそうに、俯きがちにゆっくり頷いた。
「…はい」
その答えにあかねは嬉しそうに何度もうんうんと頷く。
お互いに全てをさらけ出してから、二人の距離はさらに近づいていた。
あの夜から、少しずつスキンシップも増えている。本当に少しずつだが、着実に一歩ずつ前進している。昨日も潤にこれでもかと愛された。肌に触れる彼の髪は想像以上に柔らかくて、今でもその感触が残っている。彼の触れる肌や吐息を思い出すだけで体中が燃えるように熱くなってくる。
急激に火照ってきた頬に慌てて手をあてた。
「…美羽ちゃん、何かやらしいこと思い出してるでしょ」
「えっ?!」
「顔に出てるよ?」
「えぇっ!!」
ガバッと両手で頬を隠すと、一気に真っ赤になったかと思えば、次の瞬間には青ざめていく。そのコントのような一部始終を見て、あかねはお腹を抱えて笑った。
「あはは、でも本当に上手くいってるのね。安心したわ。色々あったからやっぱり気になってたのよ。まぁ本気になった専務なら大丈夫だろうとは思ってたけどね」
「あかねさん…」
「えっ?」
社食でお昼をとっていると、うどんを口に運ぶ美羽の様子をじっと観察しながらあかねがニコニコと笑っている。
「もともと可愛い子だとは思ってたけど…何て言うの? 最近は内側からキラキラ輝いてるって感じ?」
「な、何を言ってるんですか! そんなことないですよ」
思わず動かしていた箸を止めてブンブンと首を振る。
「そんなことあるから。前とは別人みたいよ? こう言ったらなんだけど、秘書課に来た頃の美羽ちゃんって他を寄せ付けないオーラが凄かったもの。でも今は見違えるくらい柔らかい雰囲気に包まれてるわ。…専務とうまくいってるんでしょう?」
その言葉に頬を赤く染めると恥ずかしそうに、俯きがちにゆっくり頷いた。
「…はい」
その答えにあかねは嬉しそうに何度もうんうんと頷く。
お互いに全てをさらけ出してから、二人の距離はさらに近づいていた。
あの夜から、少しずつスキンシップも増えている。本当に少しずつだが、着実に一歩ずつ前進している。昨日も潤にこれでもかと愛された。肌に触れる彼の髪は想像以上に柔らかくて、今でもその感触が残っている。彼の触れる肌や吐息を思い出すだけで体中が燃えるように熱くなってくる。
急激に火照ってきた頬に慌てて手をあてた。
「…美羽ちゃん、何かやらしいこと思い出してるでしょ」
「えっ?!」
「顔に出てるよ?」
「えぇっ!!」
ガバッと両手で頬を隠すと、一気に真っ赤になったかと思えば、次の瞬間には青ざめていく。そのコントのような一部始終を見て、あかねはお腹を抱えて笑った。
「あはは、でも本当に上手くいってるのね。安心したわ。色々あったからやっぱり気になってたのよ。まぁ本気になった専務なら大丈夫だろうとは思ってたけどね」
「あかねさん…」