愛を知る小鳥
「美羽っ…本当にすまないっ…こんな…!」
震える手でそっと頬に触れると、苦痛に歪んだ顔で謝罪の言葉を繰り返す。美羽は力の入らない手を必死で持ち上げると、そんな潤の手のひらに自分の手を重ねた。
潤がハッとする。
「じゅ…さん、わたし…まけなか、った…」
「…美羽…?」
「あなたの…おかげ…あなたが、つよくし…くれた…」
「美羽…」
美羽はゆらゆらとおぼつかない手を伸ばして潤の頬にそっと触れる。そして微笑んだ。
「あり…がとう…」
ぶるぶると震える手でその小さな手を掴むと、微笑む顔を引き寄せ再び掻き抱いた。
「美羽…美羽っ、美羽っ…!!!」
「じゅ、さ…なかな…で…」
小刻みに震える体を慈しむように、美羽は潤の背中に手を回してゆっくりと撫でた。いつもは大きなその背中が、今はまるで子どものように小さく震えている。
ようやくこの場所に戻って来られた。
絶対に彼は来てくれるって信じてた。
私が戻るのはこの場所だけ____
美羽は愛する人の腕の中にいることを確認するように、大きく何度も息を吸い込んだ。
震える手でそっと頬に触れると、苦痛に歪んだ顔で謝罪の言葉を繰り返す。美羽は力の入らない手を必死で持ち上げると、そんな潤の手のひらに自分の手を重ねた。
潤がハッとする。
「じゅ…さん、わたし…まけなか、った…」
「…美羽…?」
「あなたの…おかげ…あなたが、つよくし…くれた…」
「美羽…」
美羽はゆらゆらとおぼつかない手を伸ばして潤の頬にそっと触れる。そして微笑んだ。
「あり…がとう…」
ぶるぶると震える手でその小さな手を掴むと、微笑む顔を引き寄せ再び掻き抱いた。
「美羽…美羽っ、美羽っ…!!!」
「じゅ、さ…なかな…で…」
小刻みに震える体を慈しむように、美羽は潤の背中に手を回してゆっくりと撫でた。いつもは大きなその背中が、今はまるで子どものように小さく震えている。
ようやくこの場所に戻って来られた。
絶対に彼は来てくれるって信じてた。
私が戻るのはこの場所だけ____
美羽は愛する人の腕の中にいることを確認するように、大きく何度も息を吸い込んだ。