愛を知る小鳥
「専務、おはようございます。今日から宜しくお願い致します」


仕事はしっかりやる!
真面目な美羽はすっぱり気持ちを切り替えて潤に頭を下げた。


「あぁ、こちらこそ宜しく頼む。とりあえずここ3年ほどのうちの流れをまとめた資料、それからこの先1ヶ月までの俺の動静をまとめたスケジュールを君に渡しておく。最初はそれを把握することから始めてくれ。君なら通常の者より数段呑み込みが早いはずだ。不明なところは御堂に聞いて確認して欲しい」


「はい、かしこまりました」


美羽のデスクは専務室に隣接した場所にある。
資料を受け取ると早速目を通すことに集中した。
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