愛を知る小鳥
目的地に着くと車から降りてお洒落な外観の建物へと向かう。
扉の前に立つと、潤が迷うことなくノブに手をかけてドアを開いた。
「あ、すみません、開店はまだ…って、よう! 早かったな」
「あぁ。悪いな、わざわざ時間を作ってもらって」
「いいってことよ。美羽ちゃん、お久しぶり」
出てきた人物が満面の笑みで美羽に向き合う。
「お久しぶりです。今日は私たちのためにありがとうございます」
「いやいや、そんなに堅っ苦しくならないでよ。ね、気楽にいこうぜ?」
「す、すみません…っあ! また言っちゃいました」
「ぶはっ! やっぱり美羽ちゃんっていいね。潤が惚れたのもなんかわかる気がするわ」
そう言って笑う彼は三浦大成。
あの日、潤に想いを初めて伝えた日に来たこのお店。
今日は三ヶ月ぶりにこの場所を尋ねてきた。
「どう、新婚生活にはもうなれた? 若奥さん?」
「えっ?!」
顔を覗き込んでいきなりそんなことを言われて、すぐに顔が赤くなってしまう。
しかも『若奥さん』って…
奥さん…その響きに美羽の心臓はますます落ち着かなくなる。
「えぇ、これだけでそんなに真っ赤になるの? こりゃ潤はたまんねぇだろうな~。だろ?」
「お前はいちいちうるさいんだよ」
ニヤニヤ含み笑いをする大成の脇腹にツッコミを入れるが、どこ吹く風で笑いは止まらない。
「あ、あの、今日は奥さんが…」
「きゃあっ!!!」
扉の前に立つと、潤が迷うことなくノブに手をかけてドアを開いた。
「あ、すみません、開店はまだ…って、よう! 早かったな」
「あぁ。悪いな、わざわざ時間を作ってもらって」
「いいってことよ。美羽ちゃん、お久しぶり」
出てきた人物が満面の笑みで美羽に向き合う。
「お久しぶりです。今日は私たちのためにありがとうございます」
「いやいや、そんなに堅っ苦しくならないでよ。ね、気楽にいこうぜ?」
「す、すみません…っあ! また言っちゃいました」
「ぶはっ! やっぱり美羽ちゃんっていいね。潤が惚れたのもなんかわかる気がするわ」
そう言って笑う彼は三浦大成。
あの日、潤に想いを初めて伝えた日に来たこのお店。
今日は三ヶ月ぶりにこの場所を尋ねてきた。
「どう、新婚生活にはもうなれた? 若奥さん?」
「えっ?!」
顔を覗き込んでいきなりそんなことを言われて、すぐに顔が赤くなってしまう。
しかも『若奥さん』って…
奥さん…その響きに美羽の心臓はますます落ち着かなくなる。
「えぇ、これだけでそんなに真っ赤になるの? こりゃ潤はたまんねぇだろうな~。だろ?」
「お前はいちいちうるさいんだよ」
ニヤニヤ含み笑いをする大成の脇腹にツッコミを入れるが、どこ吹く風で笑いは止まらない。
「あ、あの、今日は奥さんが…」
「きゃあっ!!!」