愛を知る小鳥
それから店内の席へそれぞれの夫婦が向かい合って座ると、大成が美羽と潤の薬指におさまった指輪を見て感慨深そうにしている。
「いやぁしっかし、美羽ちゃんが嫁さんになるだろうことは確信してたけど、まさかここまで早いとは。潤、お前遅すぎた青春真っ只中って感じだな」
「うるせーよ。いいだろ、別に。先延ばしにする意味なんてないんだから」
「とかなんとか言っちゃってぇ、一日でも早く美羽ちゃんを自分のものにしたかっただけでしょう?」
「ったく、お前ら二人はほんとにどこまでもお似合いな夫婦だよ」
含み笑いが止まらない大成となおを見て潤はうんざりしながら溜息を零す。美羽はそんな三人のやりとりが面白くてたまらない。
「…なんだよ」
「いえ、潤さんもお二人の前だといつものペースがでないんだなと思って」
そう言ってふふっと笑う美羽を見てなおがうんうんと頷く。
「なんか美羽ちゃん見てるといちいちツボを刺激されるわ~。大成から藤枝君についに本命ができたって聞いたときはひっくり返るくらい驚いたけど、今日会ってみて彼がオトされた理由がよくわかるわ」
「お、おとすってそんな…」
「美羽ちゃんは小悪魔タイプだね」
大成が頭の上で指をチョロチョロ動かして角の真似をする。
「えぇっ?!」
「おいお前ら、からかうのもいい加減にしろよ」
「おお、怖っ! 美羽ちゃんからかうとすーぐ怒るんだから」
オネエ言葉で悲しげに話す大成にその場がドッと盛り上がる。
とても温かい心地のいい空間がそこには広がっていた。
「いやぁしっかし、美羽ちゃんが嫁さんになるだろうことは確信してたけど、まさかここまで早いとは。潤、お前遅すぎた青春真っ只中って感じだな」
「うるせーよ。いいだろ、別に。先延ばしにする意味なんてないんだから」
「とかなんとか言っちゃってぇ、一日でも早く美羽ちゃんを自分のものにしたかっただけでしょう?」
「ったく、お前ら二人はほんとにどこまでもお似合いな夫婦だよ」
含み笑いが止まらない大成となおを見て潤はうんざりしながら溜息を零す。美羽はそんな三人のやりとりが面白くてたまらない。
「…なんだよ」
「いえ、潤さんもお二人の前だといつものペースがでないんだなと思って」
そう言ってふふっと笑う美羽を見てなおがうんうんと頷く。
「なんか美羽ちゃん見てるといちいちツボを刺激されるわ~。大成から藤枝君についに本命ができたって聞いたときはひっくり返るくらい驚いたけど、今日会ってみて彼がオトされた理由がよくわかるわ」
「お、おとすってそんな…」
「美羽ちゃんは小悪魔タイプだね」
大成が頭の上で指をチョロチョロ動かして角の真似をする。
「えぇっ?!」
「おいお前ら、からかうのもいい加減にしろよ」
「おお、怖っ! 美羽ちゃんからかうとすーぐ怒るんだから」
オネエ言葉で悲しげに話す大成にその場がドッと盛り上がる。
とても温かい心地のいい空間がそこには広がっていた。