愛を知る小鳥
「何言ってるの! 一生に一度の大切な節目でしょう? そんな時にお手伝いできるなんて私たちもこの上なく嬉しいのよ。それに大成も言ってたけど、一生独身貴族だと信じて疑わなかった藤枝君が結婚したんですもの。私たちがやらなくて誰がやるって言うの?」
「お前らさっきから言いたい放題だな…まぁ事実だから反論もできないが」
「大成さん、なおさん…本当にありがとうございます。こんな素敵な場所で、お二人に協力してもらってできるなんて…本当に幸せです。どうか宜しくお願いします」
美羽は立ち上がると二人に向かって深々と頭を下げた。上げた顔にはうっすら涙が滲んでいた。なおはそんな美羽が可愛くてたまらず、またしても飛びついて抱きしめた。自分より大きいなおが全力でぶつかってきて美羽の体は今にも倒れそうになるが、そんなことはおかまいなしだ。
「あ~~もう、やっぱり可愛くてたまらないわっ! 藤枝君にはもったいなさすぎよっ」
「うんうん、それは俺も思うね。美羽ちゃんならもっといい男がいたはずだけどな…」
「おーまーえーらー、いい加減にしろよっ! なおも美羽から離れろっ!」
言いたい放題の二人に痺れを切らした潤が額に怒りマークをつけて立ち上がる。なおも大成もワーワーと騒いで三人のやりとりはまるで学生のようだ。美羽はそんな姿を見て彼らが築いてきた絆の強さを垣間見たような気がして幸せな気持ちになった。
その時、部屋の奥から泣き声が聞こえてきた。
「あっ、起きちゃったみたい」
そう言うとなおは奥の部屋へと消えていく。しばらくすると、その胸に小さな赤ん坊を抱いて戻って来た。
「お前らさっきから言いたい放題だな…まぁ事実だから反論もできないが」
「大成さん、なおさん…本当にありがとうございます。こんな素敵な場所で、お二人に協力してもらってできるなんて…本当に幸せです。どうか宜しくお願いします」
美羽は立ち上がると二人に向かって深々と頭を下げた。上げた顔にはうっすら涙が滲んでいた。なおはそんな美羽が可愛くてたまらず、またしても飛びついて抱きしめた。自分より大きいなおが全力でぶつかってきて美羽の体は今にも倒れそうになるが、そんなことはおかまいなしだ。
「あ~~もう、やっぱり可愛くてたまらないわっ! 藤枝君にはもったいなさすぎよっ」
「うんうん、それは俺も思うね。美羽ちゃんならもっといい男がいたはずだけどな…」
「おーまーえーらー、いい加減にしろよっ! なおも美羽から離れろっ!」
言いたい放題の二人に痺れを切らした潤が額に怒りマークをつけて立ち上がる。なおも大成もワーワーと騒いで三人のやりとりはまるで学生のようだ。美羽はそんな姿を見て彼らが築いてきた絆の強さを垣間見たような気がして幸せな気持ちになった。
その時、部屋の奥から泣き声が聞こえてきた。
「あっ、起きちゃったみたい」
そう言うとなおは奥の部屋へと消えていく。しばらくすると、その胸に小さな赤ん坊を抱いて戻って来た。