愛を知る小鳥
「わぁっ、潤さん、今日も綺麗に見えますよ!」
少し車を走らせて来た場所。そこはあの日互いが想いを通じ合わせた場所だ。
都会の喧騒など忘れさせてくれる空間がそこには広がっている。
「あぁ、そうだな」
「…っ!」
空を見上げて感嘆の声を漏らす美羽を、潤は後ろから抱きすくめた。あの日のことを連想させて美羽の心臓が早鐘を打ち始める。
「ふっ、心臓すごいな」
「だ、だって…!」
いつだってドキドキしているなんて言ったら笑われてしまうだろうか?
「…美羽は子ども、早く欲しいか?」
「え?」
「あいつらも言ってただろ」
ギュッと力がこめられた大きな腕に自分の手を重ねる。
「私は…どちらでもいいです。もちろん潤さんとの子どもができたら嬉しいですけど、焦るつもりはありません。自然の流れに任せればいいかなって。…それに」
潤の腕の中で向きを変えると、向き合って見上げながら微笑んだ。
「たとえできてもできなくても、私は潤さんと一緒に生きていけたらそれだけで充分幸せです」
「…あぁ、そうだな。俺も同じだよ」
その言葉に心から嬉しそうに笑うと、潤の顔が徐々に近づき、やがて二人の距離はゼロになった。
夜空に溶け込む二人のシルエットは、あの日と何一つ変わらなかった。
少し車を走らせて来た場所。そこはあの日互いが想いを通じ合わせた場所だ。
都会の喧騒など忘れさせてくれる空間がそこには広がっている。
「あぁ、そうだな」
「…っ!」
空を見上げて感嘆の声を漏らす美羽を、潤は後ろから抱きすくめた。あの日のことを連想させて美羽の心臓が早鐘を打ち始める。
「ふっ、心臓すごいな」
「だ、だって…!」
いつだってドキドキしているなんて言ったら笑われてしまうだろうか?
「…美羽は子ども、早く欲しいか?」
「え?」
「あいつらも言ってただろ」
ギュッと力がこめられた大きな腕に自分の手を重ねる。
「私は…どちらでもいいです。もちろん潤さんとの子どもができたら嬉しいですけど、焦るつもりはありません。自然の流れに任せればいいかなって。…それに」
潤の腕の中で向きを変えると、向き合って見上げながら微笑んだ。
「たとえできてもできなくても、私は潤さんと一緒に生きていけたらそれだけで充分幸せです」
「…あぁ、そうだな。俺も同じだよ」
その言葉に心から嬉しそうに笑うと、潤の顔が徐々に近づき、やがて二人の距離はゼロになった。
夜空に溶け込む二人のシルエットは、あの日と何一つ変わらなかった。