愛を知る小鳥
「私、体がもたないかもしれません。最近寝坊ばかりしてますし…」
あれから再び潤に翻弄され、結局彼が準備した朝食にありつけたのは11時を過ぎてからのことだった。美羽が恨めしそうに睨んでいる。
「はは、悪い悪い。最近どうもストッパーが壊れてるらしい。でも誘う目で俺を見るお前も悪いんだぞ?」
「な、何言ってるんですか! 私はそんなことしてませんっ!」
「好きな女に顔を真っ赤に染めて潤んだ瞳で見上げられて、その気にならない男がいたらお目にかかってみたいけどな」
さらっと言ってのける潤にもはや反論する気力もおきない。そんな美羽を見て潤はますますご機嫌に笑うばかりだ。
「色々あったけど、あっという間に来週になったな」
二人の結婚パーティがいよいよ一週間後に迫っていた。まだまだ先だと思っていたが、仕事に潤の家族のことにと慌ただしく過ごしているうちに、あっという間にその日が迫ってきてしまった。
「そうですね。なんだか緊張します」
「いつものメンバーしかいないんだから大丈夫だよ」
「…はい」
相談の結果、秘書課のメンバーと社長、今井専務、そして大成夫妻だけという極少人数で開くことにした。それから潤の家族を代表して亜紀だけが参加することになった。近しい人だけを呼んでアットホームな雰囲気でやりたいという美羽の願いがそのまま叶った形だ。
あれから再び潤に翻弄され、結局彼が準備した朝食にありつけたのは11時を過ぎてからのことだった。美羽が恨めしそうに睨んでいる。
「はは、悪い悪い。最近どうもストッパーが壊れてるらしい。でも誘う目で俺を見るお前も悪いんだぞ?」
「な、何言ってるんですか! 私はそんなことしてませんっ!」
「好きな女に顔を真っ赤に染めて潤んだ瞳で見上げられて、その気にならない男がいたらお目にかかってみたいけどな」
さらっと言ってのける潤にもはや反論する気力もおきない。そんな美羽を見て潤はますますご機嫌に笑うばかりだ。
「色々あったけど、あっという間に来週になったな」
二人の結婚パーティがいよいよ一週間後に迫っていた。まだまだ先だと思っていたが、仕事に潤の家族のことにと慌ただしく過ごしているうちに、あっという間にその日が迫ってきてしまった。
「そうですね。なんだか緊張します」
「いつものメンバーしかいないんだから大丈夫だよ」
「…はい」
相談の結果、秘書課のメンバーと社長、今井専務、そして大成夫妻だけという極少人数で開くことにした。それから潤の家族を代表して亜紀だけが参加することになった。近しい人だけを呼んでアットホームな雰囲気でやりたいという美羽の願いがそのまま叶った形だ。