愛を知る小鳥
「でも良かったわね。本当におめでとう! 体大切にしてね」
なおが美羽の手をぎゅっと握ると、その目には光るものがあった。
「なおさん…ありがとうございます」
えへへと笑う美羽の瞳にも。
「ダイブしようとしてたお前がそれを言うのか?」
「あら? あははっ、まぁそこは大目に見てよね」
「…そうか、早くできるパターンだったか」
その時、厨房からコック帽を外しながら大成がやって来た。そのまま美羽の目の前までやってくると、ちらっとお腹を見ながら笑顔で言った。
「美羽ちゃん、おめでとう」
「あ、ありがとうございます。今日はお世話になります」
美羽は頬を染めながら微笑んだ。
「あ~…、こんな子が毎日同じベッドで寝てるんだもんなぁ。しばらくは独り占めしたいと思ったところで歯止めがきかなくなるのも当然か」
「うんうん。どっちにしたってすぐできる運命だったのよ。藤枝君ってなんか野獣って感じだし」
潤を横目で見ている大成となおのニヤニヤが止まらない。二人の会話が当たらずとも遠からず過ぎて美羽はただ赤くなって俯くしかできない。
「あ~もう、最初からこれかよ…。今日一日が思いやられるな、ほんと」
「とか何とか言って、お前嬉しくて仕方がないんだろ?」
「……」
「あー、藤枝君赤くなってる! 可愛いとこあるんじゃん」
「あー、うるさいうるさいっ! お前らさっさと準備に行けよ!」
相変わらずな三人のやりとりに、美羽はかけがえのない幸福感を満喫していた。
なおが美羽の手をぎゅっと握ると、その目には光るものがあった。
「なおさん…ありがとうございます」
えへへと笑う美羽の瞳にも。
「ダイブしようとしてたお前がそれを言うのか?」
「あら? あははっ、まぁそこは大目に見てよね」
「…そうか、早くできるパターンだったか」
その時、厨房からコック帽を外しながら大成がやって来た。そのまま美羽の目の前までやってくると、ちらっとお腹を見ながら笑顔で言った。
「美羽ちゃん、おめでとう」
「あ、ありがとうございます。今日はお世話になります」
美羽は頬を染めながら微笑んだ。
「あ~…、こんな子が毎日同じベッドで寝てるんだもんなぁ。しばらくは独り占めしたいと思ったところで歯止めがきかなくなるのも当然か」
「うんうん。どっちにしたってすぐできる運命だったのよ。藤枝君ってなんか野獣って感じだし」
潤を横目で見ている大成となおのニヤニヤが止まらない。二人の会話が当たらずとも遠からず過ぎて美羽はただ赤くなって俯くしかできない。
「あ~もう、最初からこれかよ…。今日一日が思いやられるな、ほんと」
「とか何とか言って、お前嬉しくて仕方がないんだろ?」
「……」
「あー、藤枝君赤くなってる! 可愛いとこあるんじゃん」
「あー、うるさいうるさいっ! お前らさっさと準備に行けよ!」
相変わらずな三人のやりとりに、美羽はかけがえのない幸福感を満喫していた。