愛を知る小鳥
それからレストランを貸し切って開かれたパーティは終始和やかに過ぎていった。
ドレスに身をつつんだ美羽が潤にエスコートされながら現れたとき、会場からは溜息が零れた。Aラインのシンプルなデザインだが、デコルテから見える白く透き通った肌、ウエストからふんわり広がるレースが美羽を一層美しく見せていた。
「え……美羽ちゃん…だよね? 本物…?」
お堅いスタイルしか見たことのない成田は、しばらく目の前にいるのが美羽本人だと信じられなかったようで、何度も美羽を見ては同じセリフを繰り返していた。百井もまさか素の美羽がここまで綺麗だとは夢にも思っていなかったらしく、驚きの余り呆気にとられていた。
「はい…本物です」
照れながら答えるその姿が確かに美羽だと実感すると同時に、それがツボを刺激しまくりだったようで、成田は一瞬にして頬を赤く染めた。
そんな姿を潤は見逃さなかった。
「おい成田。お前変な気起こしたら嫁さんにばらすぞ」
「え、えぇっ?! 変な気ってなんですか! 専務こそ変なこと言わないでくださいよ!」
「だって今相当鼻の下伸びてたわよ?」
やりとりを見ていたあかねがすかさず茶々を入れにくる。
「御堂さんまで…! だって素直に綺麗だと思ったんですもん。いつもと違う姿に驚くくらいいいじゃないですか!」
成田はたじたじで弁明する。
「ま、確かにそうよね。私は彼女の本来の姿を知ってたからあれだけど、仕事の時の姿しか知らない人が見たら驚くのも当然なのかもね」
「こういうギャップってかなりいいですね…って、あぁっ、専務、違いますよ?!」
ギャップ萌えの世界に入りかけた成田は、すぐ隣で鋭い視線で自分を睨んでいる潤に気付くと大慌てで首を振った。そのやりとりを見て会場がまた盛り上がる。
そんな温かい空気が全体を包み込んでいた。
ドレスに身をつつんだ美羽が潤にエスコートされながら現れたとき、会場からは溜息が零れた。Aラインのシンプルなデザインだが、デコルテから見える白く透き通った肌、ウエストからふんわり広がるレースが美羽を一層美しく見せていた。
「え……美羽ちゃん…だよね? 本物…?」
お堅いスタイルしか見たことのない成田は、しばらく目の前にいるのが美羽本人だと信じられなかったようで、何度も美羽を見ては同じセリフを繰り返していた。百井もまさか素の美羽がここまで綺麗だとは夢にも思っていなかったらしく、驚きの余り呆気にとられていた。
「はい…本物です」
照れながら答えるその姿が確かに美羽だと実感すると同時に、それがツボを刺激しまくりだったようで、成田は一瞬にして頬を赤く染めた。
そんな姿を潤は見逃さなかった。
「おい成田。お前変な気起こしたら嫁さんにばらすぞ」
「え、えぇっ?! 変な気ってなんですか! 専務こそ変なこと言わないでくださいよ!」
「だって今相当鼻の下伸びてたわよ?」
やりとりを見ていたあかねがすかさず茶々を入れにくる。
「御堂さんまで…! だって素直に綺麗だと思ったんですもん。いつもと違う姿に驚くくらいいいじゃないですか!」
成田はたじたじで弁明する。
「ま、確かにそうよね。私は彼女の本来の姿を知ってたからあれだけど、仕事の時の姿しか知らない人が見たら驚くのも当然なのかもね」
「こういうギャップってかなりいいですね…って、あぁっ、専務、違いますよ?!」
ギャップ萌えの世界に入りかけた成田は、すぐ隣で鋭い視線で自分を睨んでいる潤に気付くと大慌てで首を振った。そのやりとりを見て会場がまた盛り上がる。
そんな温かい空気が全体を包み込んでいた。