愛を知る小鳥
「昨日はお疲れ様」
あれからいつも通りの業務をこなし、出したコーヒーを給湯室で片付けていたところで後ろから声がかかった。
「あ、御堂さん。お疲れ様です」
「ああいうレセプションパーティに参加するのは初めてでしょう? どうだった?」
「う~ん、お仕事としては頑張らせていただきましたけど、個人としては全く馴染んでこない世界でした」
「あはは、確かにそうよね~。私も秘書として初めて参加したときは緊張で自分が異世界に降り立ったような気分になったものよ」
「えっ、御堂さんでもそういうことがあったんですか?」
「あら、私だって普通の人間よ?」
心外だとばかりにあかねは笑う。
「あっ、すみません、そういう意味ではなくて…ただ御堂さんはいつでも冷静沈着で完璧なお仕事をされていらっしゃるので、そういう状況が想像できなくて…」
気分を害してしまったと美羽がオタオタとする姿を見てあかねは吹き出した。
「ふふっ。やっぱり香月さんは可愛らしいわね。素直というか何というか。…あなたみたいな人なら専務も大丈夫そうね」
「えっ?」
「いいのいいの、こっちの話。あなたはそのままのあなたでいてね」
「…? はい…」
あれからいつも通りの業務をこなし、出したコーヒーを給湯室で片付けていたところで後ろから声がかかった。
「あ、御堂さん。お疲れ様です」
「ああいうレセプションパーティに参加するのは初めてでしょう? どうだった?」
「う~ん、お仕事としては頑張らせていただきましたけど、個人としては全く馴染んでこない世界でした」
「あはは、確かにそうよね~。私も秘書として初めて参加したときは緊張で自分が異世界に降り立ったような気分になったものよ」
「えっ、御堂さんでもそういうことがあったんですか?」
「あら、私だって普通の人間よ?」
心外だとばかりにあかねは笑う。
「あっ、すみません、そういう意味ではなくて…ただ御堂さんはいつでも冷静沈着で完璧なお仕事をされていらっしゃるので、そういう状況が想像できなくて…」
気分を害してしまったと美羽がオタオタとする姿を見てあかねは吹き出した。
「ふふっ。やっぱり香月さんは可愛らしいわね。素直というか何というか。…あなたみたいな人なら専務も大丈夫そうね」
「えっ?」
「いいのいいの、こっちの話。あなたはそのままのあなたでいてね」
「…? はい…」