愛を知る小鳥
「そういえば何故専務がここに?」
美羽はずっと疑問に思っていたことを口にした。
「あぁ…店を出てから仕事の電話がかかってきたんでしばらくそこで話してたんだが、その時店の前でうろつく百井の姿を見かけてな。何か様子がおかしかったし、お前は一度店の中に戻ってったってのもあって、まぁ前のようなこともあったから気になってな」
「それで様子を見ていてくれたんですか?」
「まぁ、そういうことだな」
驚いた。まさか自分を心配してわざわざ待っていてくれてたなんて。それと同時にやはり今まで色々とあったこともこの人には全てお見通しなんだろうということも悟った。やはりこの人はとても責任感の強い人なのだ。
「なんだかすみません…でもありがとうございます」
「いや、謝るのは俺の方だろ? 俺の秘書になっていなければお前には降りかかってないことだからな」
「それは…完全には否定できないかもしれません…」
「ふっ、『世間で言うイケメン』の秘書はもうやめるか?」
潤の言葉にガバッと顔を上げた美羽の頬が心なしか赤い。
「そ、それはもう忘れてください! さっき皆さんに大笑いされてすごく困ったんです…私ってああいう時どうしていいのか本当にわからなくて…失礼だったのならすみません。でも、秘書はやめません!」
「これからもまた面倒臭いことがあるかもしれないぞ?」
「そうだとしても、専務の秘書として学べることはたくさんあると思ってますから」
力強く宣言する美羽に潤は言葉に言い表せない感情に包まれていた。
美羽はずっと疑問に思っていたことを口にした。
「あぁ…店を出てから仕事の電話がかかってきたんでしばらくそこで話してたんだが、その時店の前でうろつく百井の姿を見かけてな。何か様子がおかしかったし、お前は一度店の中に戻ってったってのもあって、まぁ前のようなこともあったから気になってな」
「それで様子を見ていてくれたんですか?」
「まぁ、そういうことだな」
驚いた。まさか自分を心配してわざわざ待っていてくれてたなんて。それと同時にやはり今まで色々とあったこともこの人には全てお見通しなんだろうということも悟った。やはりこの人はとても責任感の強い人なのだ。
「なんだかすみません…でもありがとうございます」
「いや、謝るのは俺の方だろ? 俺の秘書になっていなければお前には降りかかってないことだからな」
「それは…完全には否定できないかもしれません…」
「ふっ、『世間で言うイケメン』の秘書はもうやめるか?」
潤の言葉にガバッと顔を上げた美羽の頬が心なしか赤い。
「そ、それはもう忘れてください! さっき皆さんに大笑いされてすごく困ったんです…私ってああいう時どうしていいのか本当にわからなくて…失礼だったのならすみません。でも、秘書はやめません!」
「これからもまた面倒臭いことがあるかもしれないぞ?」
「そうだとしても、専務の秘書として学べることはたくさんあると思ってますから」
力強く宣言する美羽に潤は言葉に言い表せない感情に包まれていた。