愛を知る小鳥
「最近の藤枝君は今までになく落ち着いた雰囲気で変わったなぁ」
「今井さん、それはどういう意味ですか。それじゃあまるで今まで落ち着きがなかったみたいじゃないですか」
「美しい女性達に振り回されてる話はよく聞いていたけどなぁ」
「はぁ、もうその話は勘弁して下さいよ…」
がくっと項垂れる潤を尻目にガハハと今井が盛大に笑う。
「真面目な話、君は仕事はできるしいい男だし、いつまでも遊んでないで君に見合ったいい伴侶を見つけて欲しいと思っていたんだよ。最近は本当に落ち着いてきたようだし、それもこれも香月さんのおかげかな?」
静かに二人の会話を聞いていた美羽に急に話が振られて驚く。
「えっ?! そんな、私は何もしていません」
「いや、彼が変わったのは君が秘書になった辺りだよ。何がそうさせてるかはわからないが彼にとっていい影響を与えてくれているのは間違いない」
「そんなことは…」
「そうですね。この若さで鉄壁の秘書である彼女には色々と支えてもらってますよ」
そう言って潤は眼鏡のフレームを上げる仕草を真似しながら不敵に微笑んだ。
「せ、専務! 鉄壁ってどういうことですか!」
「はははっ」
そんな二人のやりとりを今井は温かい眼差しで見つめていた。
「…あ、すみません。取引先からの電話が入ったのでちょっと失礼します」
そう言い残すと潤は部屋から出て行き、室内には今井と美羽だけとなった。
「今井さん、それはどういう意味ですか。それじゃあまるで今まで落ち着きがなかったみたいじゃないですか」
「美しい女性達に振り回されてる話はよく聞いていたけどなぁ」
「はぁ、もうその話は勘弁して下さいよ…」
がくっと項垂れる潤を尻目にガハハと今井が盛大に笑う。
「真面目な話、君は仕事はできるしいい男だし、いつまでも遊んでないで君に見合ったいい伴侶を見つけて欲しいと思っていたんだよ。最近は本当に落ち着いてきたようだし、それもこれも香月さんのおかげかな?」
静かに二人の会話を聞いていた美羽に急に話が振られて驚く。
「えっ?! そんな、私は何もしていません」
「いや、彼が変わったのは君が秘書になった辺りだよ。何がそうさせてるかはわからないが彼にとっていい影響を与えてくれているのは間違いない」
「そんなことは…」
「そうですね。この若さで鉄壁の秘書である彼女には色々と支えてもらってますよ」
そう言って潤は眼鏡のフレームを上げる仕草を真似しながら不敵に微笑んだ。
「せ、専務! 鉄壁ってどういうことですか!」
「はははっ」
そんな二人のやりとりを今井は温かい眼差しで見つめていた。
「…あ、すみません。取引先からの電話が入ったのでちょっと失礼します」
そう言い残すと潤は部屋から出て行き、室内には今井と美羽だけとなった。