愛を知る小鳥
「美羽ちゃん?」
「…あかねさん?」
駅の改札を出たところで名前を呼ばれ、声のする方へ振り返って見るとそこにはあかねの姿があった。彼女は美羽であることを確認するなり手を振りながら駆け寄ってきた。
「やっぱり! 後ろ姿でそうなんじゃないかなと思ったのよ」
「お疲れ様です。あかねさんのお住まいってこの辺りなんですか?」
「違う違う! 実は今日は彼の家に行くことになっててね。でも仕事で遅くなるって言うから、ちょっとこの辺りで適当に時間でも潰そうかと思ってたところなの」
「そうなんですね」
「美羽ちゃんはこの辺りなの?」
「はい。これから帰るところです」
それを聞いた御堂は何か閃いたように目を輝かせた。
「ねぇ! それじゃあ少し私に付き合ってくれない?」
「えっ?」
「私がごちそうするから。あ、もしかして予定があったりする?」
「あ、いえ、それは大丈夫なんですけど…」
あまり個人的に深くお付き合いするのは躊躇われる…そう思う美羽をよそにあかねはますます盛り上がる。
「じゃあ決まり! 遅くならないようにするから、軽く食事でもしましょ!」
「あ、あの…」
言うが早いか美羽の腕を掴むと、あかねはそのまま夜の街へと繰り出していった。
「…あかねさん?」
駅の改札を出たところで名前を呼ばれ、声のする方へ振り返って見るとそこにはあかねの姿があった。彼女は美羽であることを確認するなり手を振りながら駆け寄ってきた。
「やっぱり! 後ろ姿でそうなんじゃないかなと思ったのよ」
「お疲れ様です。あかねさんのお住まいってこの辺りなんですか?」
「違う違う! 実は今日は彼の家に行くことになっててね。でも仕事で遅くなるって言うから、ちょっとこの辺りで適当に時間でも潰そうかと思ってたところなの」
「そうなんですね」
「美羽ちゃんはこの辺りなの?」
「はい。これから帰るところです」
それを聞いた御堂は何か閃いたように目を輝かせた。
「ねぇ! それじゃあ少し私に付き合ってくれない?」
「えっ?」
「私がごちそうするから。あ、もしかして予定があったりする?」
「あ、いえ、それは大丈夫なんですけど…」
あまり個人的に深くお付き合いするのは躊躇われる…そう思う美羽をよそにあかねはますます盛り上がる。
「じゃあ決まり! 遅くならないようにするから、軽く食事でもしましょ!」
「あ、あの…」
言うが早いか美羽の腕を掴むと、あかねはそのまま夜の街へと繰り出していった。