キミと見た景色をもう一度
「は!?」
突然のことで、近所のことも気にせず大きな声で叫んでしまった。
「好きだよ?」
「な、何で・・・」
拓人が私のことが好き??
イヤイヤイヤ、ありえない。
だって今さっき私だって叶うことのない夢だって思ってたし・・・。
・・・そうやって思ってるのに、自分の中で体温が上昇していくのがわかる。
「なんで、私なの?あと数ヶ月しか生きられないような・・・」
「僕ね、ずっと自分の気持ちがわからなかった。
でも、憂にさっきの質問をされて他の人にはしたくないなって思って・・・
それで、ようやくわかったんだ。
憂が好きなんだって」
拓人の言葉を聞き終わるよりも前に涙がこぼれた。