キミと見た景色をもう一度
震える手をおさえてペットボトルの口を自分の口に持ってくる。
そっと口をつけて一口だけ飲み込んだ。
「あ、ありがとう・・・」
「ん」
ペットボトルをすぐさま拓人に返した。
顔なんて見れなかったし、手震えてるし、
なにより恥ずかしすぎて味なんてわからなかった。
もう、二度とするか・・・!
ちらっと拓人の方を見ると、先ほど私が飲んだスポドリを何の躊躇もなく飲んでいた。
・・・・・・意識してるのなんて私だけか・・・。
なんか、意識してる私がバカみたいじゃん。
・・・ちょっと寂しいかも。