キミと見た景色をもう一度



グラウンドのほうでは、二年生のリレーが始まった。



先生が鳴らす合図によって走り出した選手。



風になって気持ちよさそう・・・・。



羨ましく思いながら眺めていると―



「憂、ちょっと別の場所に行こう」



「いいけど?」



拓人にそう言われた。



こんなにも暑い中どこに行こうというのか・・・。



先を行く拓人の背中を追っていくと、プールにたどり着いた。



「プール?」



「うん、この前みたいにここで涼もう」



そう言い放った拓人はもうすでに裸足になって座っていた。



私も裸足になって拓人の隣に微妙な間を置いて座った。



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