キミと見た景色をもう一度
どれだけ話をしながらご飯を食べたのだろう。
ふと時計に目をやるといつの間にか8時近くになっていた。
「皆は順番にお風呂入ってきな」
「うん!」
チビ達を先にお風呂に向かわせ、静かになったリビングで私と拓人と園長先生だけが片づけをしていた。
「ありがとう。憂ちゃん、拓人君」
「いえ、おいしいご飯を食べさせて頂いたのでこれぐらい・・・」
「先生、これも・・・」
「あら、ありがとう」
膝にお皿を乗せ、車椅子を先生の近くまで運ぶ。
それを先生は笑顔で受け取ると再びシンクに向かい皿洗いを続けた。