キミと見た景色をもう一度



拓人がうちに泊まりに来た日から、私の体調はさらに目に見えて悪くなっていった。



体のあちこちが痛くて、病院側から貰った痛み止めを打ったり
その痛みのせいでベッドから起き上がれなくなったりと。



状況は最悪。



こんなんだから、学校にだって行けなくなった。



「うぅ・・・」



「憂・・・大丈夫??」



そのかわり、拓人が放課後に毎日顔を見せるようになった。



でも、その顔は不安そうな顔ばかり・・・。



心配をかけたくないのに。



「大丈夫くない・・・痛い・・・」



拓人と約束したから。



正直になるって



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