キミと見た景色をもう一度
「拓人・・・」
「待ってて!憂!!すぐに牧野先生のところに連れて行くから!!」
景色がすごいスピードで変わっていく。
拓人・・・走ってる?
「拓人、走っちゃ・・・ダメ・・・」
「僕よりも憂のほうが大変なんだ。そんなこと言ってられないよ」
拓人は私の忠告も聞かずにひたすら病院まで走り続けた。
走っているときの景色ってやっぱりすごいな・・・。
いつも見ている景色が全然違って見える。
風になるってこうなのかな?
そんなことを考えていたら、いつの間にか意識が遠のいていた。