キミと見た景色をもう一度
居間に行くと、園長先生はもう起きていて私の朝ごはんの準備をしているところだった。
「あら、おはよう。憂ちゃん」
園長先生は、顔をくしゃりとしわだらけにして優しく笑った。
「おはようございます。先生」
「今日はいつもより早いのね。まだ時間かかりそうだからそこで待っててね」
「はい」
先生に言われて、居間にある大きな机の前に座る。
しばらく頬杖をして待っていると、おいしそうな甘いにおいが漂ってきた。
あぁ、今日はパンケーキか・・・。
その予想は当たり、台所から出てきた先生に手にはパンケーキが乗った皿があった。
私の前におくと、あらかじめ用意してあった蜂蜜とバターもパンケーキの横に添えられた。