Your finger is soft like your lip, and sensuous.
同じように俺が唐揚げ丼にするか、カレーうどんにするか悩んでいたときだった。
か、から始まってどん、で終わっても唐揚げ丼とカレーうどん。
そこの違いは大きい。
そして俺を迷わせる。
するとやはり、背後に気配。
会釈、一歩下がる。
後ろには、城。
あれ、と思い始めたのはそれが何度かあってからだった。
こいつ、わざとやってんのか?
券売機に並ぶと五割の確立で俺の後ろには城がいた。
疑問に思ったが、それからすぐに城が俺の部下になり、以後そのようなことはなくなった。
しかしそれは、違う懸念が増えただけであった。
俺が自意識過剰なのか否か。
この際そんなことはどうでもよくて。
例えば、そうだな。
デスク越しだとか
書類渡すときとか
たまたま喫煙所で一緒になったとき、だ。
城の………なんていうか、その
あいつの、目線を
すごく感じる。