空の向こう
瞳の中
ジリリリッ…ジリリリッ

うるさい目覚し時計を止め、起きる私、七原千里16歳。

今年、バスで一つ隣の町の高校に入学した。

まだ着慣れない、新品の制服に袖を通す。

「ふあぁぁぁ~…」

昨日、夜遅くまでテレビ見てたから、まだ眠い…。

「ちさと~早く朝ご飯食べなさ~い!!!バス遅れるわよー」

リビングの方からお母さんの声が聞こえる。

「はいはーい。今から行くー」

「返事は一回でいいのっ!」

「はーい」

いつも私はこんな感じ。

朝食等を済ませ、私は急いで家を飛び出した。

「いってきまぁ~す!」

バスがちょうど来た。

私はいつも窓側のイスに座る。

なんとなくこの場所が好きだから。



青い空。

白い雲。

陽気な小鳥が飛んでいる。



この風景も見れるから好き。

バスを降り、高校へと向かった。

すると―

「おーい。ちさとぉー♪」

後ろから声を掛けられた。

振り返ると、高校入って初めてできた友達の多田美晴がいた。

「おはよぉ~♪気持ちのいい朝だねっ!!!」

「ちさとぉ~!その言葉昨日も言ってたぁ~」

「あれっ?そうだっけー」

私たちは笑いながら校門をくぐった。



1-C

私達の教室の札。

私はいつも緊張しながら入る。


ガラララッ…


いつも騒がしいこのクラス。

でも私はこのクラス大好きだ。


1時限目、割とニガテじゃない数学。

昨日、予習したからよゆー♪

と思ったけど…

あれ…?








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