新・かみさまごっこ
「もうすぐ大人のお話も終わると思いますので、そろそろ私はこれで……」

「そうか。だったら仕方ないな。……家族が入院しているって事は、またここに来るってことだよな?」


唐突に予定を聞いてくる蒼一に志那は驚きつつも、“はい”と答えた。

暫くはこの病院での仕事が多いと、予め南雲から聞いていたからである。


「だったら、また来た時で良いから話相手になってくれないか?
この時間に、此処で待っているからさ。……ダメか?」

「いいえ、私で良ければ喜んで」


志那が微笑みながら言うと、蒼一もつられて笑った。


「ありがとう」
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