だから私は雨の日が好き。【春の章】※加筆修正版
「なんですか――――――――――はぁぁぁっっっ!!!!」
息を呑んで顔が真っ赤になっていくのが自分でわかった。
握り締めた拳は、そのまま櫻井さんを殴りたいと震えている。
「な?そっくり」
隣の私を横目で見てまたする『ニヤリ笑い』。
ぐぬぬ、という悔しそうな声しか出ない。
私のパソコンのスクリーンセイバーが
【新撰組局長:近藤勇(銅像)】
に変えられていた。
何がそっくりだ!!!!
そこまでゴリラ顔じゃないし!!!!
「・・・さぁくぅらぁいぃさぁ~ん・・・」
それを見てチームのみんなは大爆笑。
『面白いわね』なんて、悠長な水鳥さんの声も耳に入らないくらい。
余裕ないんで、突っ込めないんですよね!!
しかもこの画像、確実にya●ooから検索したよね!?
せめて写真にしろよっ!!!
なんで銅像の写真を画面に並べられなきゃいけないのよっ!!
顔を真っ赤にした私は行き場もなく、櫻井さんに当り散らしていた。
それこそ、怒りの全てをぶちまけるかのように。