蒼夏の刹那
思わずビクリと体が反応する。蒼以外に、声をかけてくるような人はいないはずなのに。
そんな事を考えていたら――
「……やっぱり、オレの事なんか覚えてないか。ずっと近くにいたんだけどな」
…………ずっと?
おそるおそる振り返ると、寂しそうな笑みを浮かべた面長の少年が立っていた。
ファミレスの、制服……?
頭の中がぐるぐる回る。
そんな事を考えていたら――
「……やっぱり、オレの事なんか覚えてないか。ずっと近くにいたんだけどな」
…………ずっと?
おそるおそる振り返ると、寂しそうな笑みを浮かべた面長の少年が立っていた。
ファミレスの、制服……?
頭の中がぐるぐる回る。