蒼夏の刹那
今頃蒼は何をしてるんだろう、と思う時がある。
夢だったら、寝て覚めたら――いるんだろうけど。
もう、それは絶対ありえない事なんだよね。
蒼はもういないから。
夏も終わったのに、まだ残暑が厳しくそれが夏を思わせ季節を惑わせる。
「……もし、あの夏に続きがあるのなら」
一体どんな未来が待っていたんだろう。
「……これも今更か」
そう呟いた時、藍花が何か茶色い袋を抱えて走ってくるのが見えて、思わず立ち上がる。
「藍花、走ったら……あ」
……転んだ。
お約束通りな展開になってしまい、とりあえず藍花を抱き起こす。
夢だったら、寝て覚めたら――いるんだろうけど。
もう、それは絶対ありえない事なんだよね。
蒼はもういないから。
夏も終わったのに、まだ残暑が厳しくそれが夏を思わせ季節を惑わせる。
「……もし、あの夏に続きがあるのなら」
一体どんな未来が待っていたんだろう。
「……これも今更か」
そう呟いた時、藍花が何か茶色い袋を抱えて走ってくるのが見えて、思わず立ち上がる。
「藍花、走ったら……あ」
……転んだ。
お約束通りな展開になってしまい、とりあえず藍花を抱き起こす。