蒼夏の刹那
【蒼夏編】葉桜日和
「なあなあ、気分転換に外いかへん?」
蒼の言葉に私と速水くんは顔を上げる。
今は夏休みで、蒼の部屋に集まって課題をしているけど、まだ半分も進んでない。
「蒼、休憩には早い」
速水くんが呆れたように言う。
「休憩に早いも遅いもないやろ?渚も勉強ばっかやっとると、眉間の皺取れんようになるで」
「学生なんだから、当たり前」
「渚は石頭やな」
「聞こえてるよ蒼。……椎名はどっち?」
「え」
完全に傍観していた私は、速水くんに突然話を振られ慌てる。
「えっと……わ、私も休憩したいかな……」
「椎名がそう言うなら仕方ない」
速水くんはそう言って課題を片づけ、蒼が嬉しそうに私の手を取った。
「藍花は優しいな、おおきに」
「そんな……大げさだよ」
蒼が嬉しいと私まで嬉しくなる。
蒼の言葉に私と速水くんは顔を上げる。
今は夏休みで、蒼の部屋に集まって課題をしているけど、まだ半分も進んでない。
「蒼、休憩には早い」
速水くんが呆れたように言う。
「休憩に早いも遅いもないやろ?渚も勉強ばっかやっとると、眉間の皺取れんようになるで」
「学生なんだから、当たり前」
「渚は石頭やな」
「聞こえてるよ蒼。……椎名はどっち?」
「え」
完全に傍観していた私は、速水くんに突然話を振られ慌てる。
「えっと……わ、私も休憩したいかな……」
「椎名がそう言うなら仕方ない」
速水くんはそう言って課題を片づけ、蒼が嬉しそうに私の手を取った。
「藍花は優しいな、おおきに」
「そんな……大げさだよ」
蒼が嬉しいと私まで嬉しくなる。