彼女
「ちょっとぉ。そんなにジロジロ見ないで!恥ずかしいじゃない!」
「大丈夫!!!
全然若いです!!!かわいいです!!」
思わず力んでしまった。
「……ありがとう。」
彼女は微笑んだけれど…どこか寂しげだった。
「オレ…何か悪い事言った?かな…。」
「ん~ん。全然。達也くんは何も悪い事なんて言ってないよ。
若くてかわいいなんて…嬉しいヨ。」
そう言うと彼女は小さくため息をついた。
オレはすごく気になった。
さっきまであんなに明るく笑ってたのに。
どうしたんだ?少し落ち込んだその表情。
そういえば昨日も泣いてたんだ…よな。