彼女
「へえぇ。そうなんだ。夜景も見に来てみたいなぁ。」
「見せてあげたい!…彼女と来れば盛り上がるよぉ。今度下見する?君が大人になったらこの場所に来るように!」
彼女は少し茶化しながら言った。
「え。オレ…今彼女いないけど…そうだなぁ。将来の為に下見しとこっかな。」
「あれぇ、彼女いないの?寂しいじゃん。」
「別に…今はどうでもいいし。面倒くさいし、長続きしないし…。」
「そっかぁ。
それは……それ程真剣になれる相手に巡り会ってないんだね。」
「そうなのかな
よくわからない…女って。」
「あはは。達也くんって真面目なんだね。まだまだ女なんてわからなくていいよ。
私なんてこの年になったって男が理解できないし。」