彼女
『今携帯しても大丈夫』
『10分したら私からかけるから。』
ベッドで寝ころびコミック本を読んでいると呼び出し音が鳴った。
彼女だ。
慌てて出る。
「あっこちゃん?」
「そうだよ。
…タンタン……随分会ってないね。会いたくなったよ。」
愛おしい声。
「オレも!!
あっこちゃんの顔が見たい!!!」
「ホントに?」
「本当に!!」
心からそう思っていた。
「じゃ、会おうか。今度の土曜日……夜」
「え?大丈夫?夜なんて…。」
「大丈夫だよ。友達と飲み会って事にすれば……あ、タンタンが無理?夜だもんね…。」
「あぁ…オレも大丈夫。
連れと……カラオケ行くって言うし。」
「よかった!!」
「楽しみだよ。あっこちゃんに会える。」