彼女
彼女が‘君は育ち盛りの男子だから’と勝手にカツ定を頼んでくれた。
笑える。
食事をしながら彼女といろんな話をした。
20も年が離れているのになぜか退屈しない。
落ち着く…。
よく笑う彼女の表情が好きだ。
それから…
二重の優しい瞳。
こじんまりまとまった鼻の頭には小さなほくろ。
ふっくらとした唇。
好きだ。
好きだ。
あなたが大好きだ。
心のなかで呟いた。
どのくらい話したか…。
外がいい感じに暗くなってきていた。
「そろそろ出ようか。」
彼女が言った。