彼女
「今度はいつ会えるかな…。」
インスタントコーヒーを入れようとしてくれている彼女の手が一瞬止まる。
「う~ん…いつになるかな…。」
カップにポットのお湯を注ぎ
「ハイ!どーぞ!」
オレの目の前にコーヒーが置かれる。
「ミルクや砂糖はどう?」
「いらない。」
「オトナじゃ~ん。」
彼女はオレの横に座りながら肩を軽くぶつけてきた。
「あっこちゃんってそんなトコかわいいよな。」
「かわいい!?やだぁ!もぉ!」
オレの膝をたたく。
思わず
「イテっ。」
「ごめん!
あぁ~こんなトコロおばさんでしょ。」
二人笑う。
オレにもたれている彼女の肩を抱く。
このまま時が止まってしまえばいいのに。
ずっと彼女の笑顔を見ていたい。
いつまでもこうして彼女に触れていたかった…。