彼女
「オレはタツヤっていいます。」


「へぇ~、どんな字?」


「山口達也の達也。しかもオレ山内って言うんですよね。」

「え!?
山内…達也くんかぁ。おしい!!。」


「笑っちゃうでしょ。ところでお姉さんは?」


「お姉さん?何かくすぐったいよ。そんな年じゃないのに。
私はね…。
…私は…あつこ。」


「あつこさんか…。」

「平凡な名前でしょ。」

と彼女は笑った。


オレが返事に困っていると

「あー傘いつ返そうか。大丈夫な日を言って。私、合わせるから。」


「いいんですか?」

「いいよ。」


「じゃあ、明日。」

「明日?」

彼女は少し驚いていたが
「うん!大丈夫。何時にしようか?」

と聞いてきた。


「学校が終わって…そうだな、時間がはっきりしないし携帯かけます。いいですか?」




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