彼女



「お母さん?
何だって?」



「何かわからないけど誰とドコにいるのか聞いてきた。
急ににどうしたんだろ。」



「もしかしたら…さっきの店で見られたんじゃ……。」




「まさか、まさかだよ!
だってオレ、シート倒してたじゃん。」



「その前に!
タンタンが気付く前に見られていたら?」



「有り得ないよ。
だったらその時に来るだろ。」




「でもお客様がいればそんな事出来ないでしょ。
仕事中だよ。」



オレは何となく納得した。




部屋の中はエアコンがきいて快適だったから外の暑さにへこんだ。
これから家に帰るにあたり言い訳を考えなきゃなのもへこんだ。



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