彼女
虹……
外の景色をこんなに感動的に見られるようになったのは彼女のお陰かな。
彼女と一緒に見たかった。
虹を見て感動している彼女が見たかった。
携帯が震えた。
彼女だ。
慌てて出る。
「あっこちゃん?」
「タンタン……昨日大丈夫だった?」
「おぅ!平気平気!それよりあっこちゃん虹!虹見てる?」
「え?」
「なんだぁ。見てないの?」
「今……
見た!今仕事終わった所だったから全然外見てなかったの。」
「そっかぁ。お疲れさん!」
「すごい!大きな虹だねぇ!」
「感動した?」
「した!!」
「どんな顔してる?」
「え?なに?」
「あっこちゃんがどんな顔で虹見てるのかなぁって思って…。
」