彼女




20歳代じゃない事はわかる。
30歳代だと思う。

あつこさんが気を悪くしないように…。

「えーー~~とぉ。」


横を見れば彼女はニヤニヤしている。


「う、うぅ…。」

「正直に言っていいんだよ♪」


彼女は楽しそうだ。

「えっとぉ、さんじゅうぅ…。」


「うん、うん♪」

予想した歳より少し若く言ってみた。
「32か33くらい…かな…?」


「マジですか?
嬉しい~☆☆」

オレ様もなかなか世の中ってモンがわかってきている。


彼女は高い声ではしゃいでいる。

か、かわいぃ!


「ありがとう!じゃ、そういう事にしといてね♪」



「で?オレの答えは合ってたんすか?」


「いいじゃない。32、3で!」


横顔の彼女が笑っている。



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