翼~開け放たれたドア~
そこには…

「あの2人、どーにかしねぇとな」

まだ言い合ってる幹部2人がいた。

…飽きないのかな。

「僕だってできるよ!!」

「いや、お前小さいし無理だろ」

「僕ジャンプ力あるからできるもん!!」

「そんな小さいのに届くのか。世も末だな」

「無駄にでかすぎる信に言われたくないよ!」

…いや、なんの話?

なんか藍色の最初の印象がすっかり崩れた。

どうやら意外と喋るし、冷静ではないらしい。

「お前ら、なんの話してんだ」

結翔の呆れた声に、2人は揃って

「「バスケのダンクシュート!」」

それはもう打ち合わせをしたかのように声を張り上げた。

……どこからバスケっていうやつの、ダンクシュートっていう…ワザ?みたいなのになるんだろう。
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