翼~開け放たれたドア~
絡まりあう糸
鳥は、目の前の鳥たちを見つめていてふと気づいた。

不敵に笑うその姿は、強く、優しげだけど、その表情のなかに悲しみを含んでいることに。

鳥は彼らに問いかけた。

「…何にそんなに怯えているの?」

なんだかすごく、ほっとけなかったんだ──
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