翼~開け放たれたドア~
このとき、春輝の心は気づいていた。
直たち親子に、心が締めつけられ、苦しくなったことに。
だけど、気持ちに気づかないふりをした。
知らないふりをした。
でないと、春輝自身の心が壊れてしまいそうで。
だけど、もう遅かった。
壊れ始めていた。
たった一言の言葉で、それはもう、崩れてしまうところまできてしまっていた。
タイムリミットは迫っている。
もう、すぐそこまで。
深い闇に紛れた鳥は、何を考えているのだろうか。
~傍観者 side end~
直たち親子に、心が締めつけられ、苦しくなったことに。
だけど、気持ちに気づかないふりをした。
知らないふりをした。
でないと、春輝自身の心が壊れてしまいそうで。
だけど、もう遅かった。
壊れ始めていた。
たった一言の言葉で、それはもう、崩れてしまうところまできてしまっていた。
タイムリミットは迫っている。
もう、すぐそこまで。
深い闇に紛れた鳥は、何を考えているのだろうか。
~傍観者 side end~