翼~開け放たれたドア~
「……春輝さん」

そんな、悲しそうな声ださないで。

そんな、泣きそうな顔しないで。

私なんかのために、感情に支配されないで。



「えーと…どういうこと?」

まぬけな声に我に返る。

ピンクはポカーンとアホ面していて、銀髪は居心地悪そうにしていた。

「「「…………」」」

ほかの三人は黙っているけど、視線は私達に向いている。

…どうやら、少々めんどくさくなるかもしれないようだ。

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