翼~開け放たれたドア~
そうか…。
悔しいんだ、俺。
何にもできない俺が。
こいつに何にもしてやれない俺が…。
「なぁ、信」
幹部室のドアを開けてくれた信に問いかける。
「俺…、こいつに何をしてやれんだろうな?」
「…知らねえ」
うわ。な即答かよ…。
「…でも」
続きあんのかよ!?
「……側にいてやればいいんじゃないか?」
──は…?
信は、目を見開く俺の腕で眠るwingを見つめる。
「…熱のときは精神的に不安定になりやすい。
それに、こいつはwingだ。
俺たちみたいに良く思ってる奴なんてほとんどいないだろう。
たぶん、こいつは寂しがってる。
だから…、その分近くにいてやればいい」
「…の、ぶ……、お前…」
俺は信を凝視した。
こいつは信用した人に関しちゃあ鋭い。
だけど、それよりも──
悔しいんだ、俺。
何にもできない俺が。
こいつに何にもしてやれない俺が…。
「なぁ、信」
幹部室のドアを開けてくれた信に問いかける。
「俺…、こいつに何をしてやれんだろうな?」
「…知らねえ」
うわ。な即答かよ…。
「…でも」
続きあんのかよ!?
「……側にいてやればいいんじゃないか?」
──は…?
信は、目を見開く俺の腕で眠るwingを見つめる。
「…熱のときは精神的に不安定になりやすい。
それに、こいつはwingだ。
俺たちみたいに良く思ってる奴なんてほとんどいないだろう。
たぶん、こいつは寂しがってる。
だから…、その分近くにいてやればいい」
「…の、ぶ……、お前…」
俺は信を凝視した。
こいつは信用した人に関しちゃあ鋭い。
だけど、それよりも──