翼~開け放たれたドア~
「…どうしてだ?」
「だ、って…、必要と、されな……のは、辛いから……!
おか、さん…いない、し…っ、わ、たしいらない子、だし…っ。
理由、がほしかった…っ!!」
「……そうか」
「生きても、いいよって…!
ここに、いて、もいいよって、いう、理由、がほし…っ」
あぁ、ホントに何言ってるんだろう?私。
そんなこと思うのに。
嗚咽混じってるから聞き取りづらいそれに、空夜は優しく相槌をうってくれる。
それだけで、嬉しくなっちゃうんだから仕方ない。
泣きじゃくる私の頭を撫でつつ、空夜は言葉を紡いだ。
「やろうか?」
…なにを?
涙を流しつつもきょとんとする私がおかしかったのか、空夜はクッと笑ってから続けた。
「生きる理由。
……ほしいならくれてやるよ」
一瞬。
…いや、随分長い間。
周りの音が聞こえなかった気がする。
時が、止まったかのように。
「だ、って…、必要と、されな……のは、辛いから……!
おか、さん…いない、し…っ、わ、たしいらない子、だし…っ。
理由、がほしかった…っ!!」
「……そうか」
「生きても、いいよって…!
ここに、いて、もいいよって、いう、理由、がほし…っ」
あぁ、ホントに何言ってるんだろう?私。
そんなこと思うのに。
嗚咽混じってるから聞き取りづらいそれに、空夜は優しく相槌をうってくれる。
それだけで、嬉しくなっちゃうんだから仕方ない。
泣きじゃくる私の頭を撫でつつ、空夜は言葉を紡いだ。
「やろうか?」
…なにを?
涙を流しつつもきょとんとする私がおかしかったのか、空夜はクッと笑ってから続けた。
「生きる理由。
……ほしいならくれてやるよ」
一瞬。
…いや、随分長い間。
周りの音が聞こえなかった気がする。
時が、止まったかのように。