翼~開け放たれたドア~
問題は、残った2人だな。

黄色…久保 秋人アキトは人見知りっつーか、信用した人としか話そうとしないし。女嫌いだし。

銀髪…松本 蓮はめんどくさがりっていうのか、なんというか。
そのうえ、興味あるのは喧嘩ぐらいしかないっつーくらいの喧嘩馬鹿。

そんな奴らが残んのか?



「皆が残るのなら、俺もいる」

お、久保秋人は残んのか。

「はぁ!?お前正気かよ!」

松本蓮が久保秋人を凝視した。

「あぁ。別にいるくらいならいいし」

「まじかよ…。空夜まで残るとか言ってるし、珍しいな」

「…そうか?」

「ぜってぇな。ぜってぇ珍しい」

「んで?お前は?」

「あ?めんどくせぇけど、みんなここいんだろ?
だったら俺もいるかな」

結局全員じゃねぇか。
< 42 / 535 >

この作品をシェア

pagetop