翼~開け放たれたドア~
決別の時
全てが終わった。

そう。鳥は1人、闇のなかで思う。

振り返れば、開け放たれたドアが遠い向こうにある。

光を誘う(いざなう)ように存在する……、唯一の闇からの出口。

一歩ずつ、一歩ずつ…。

鳥はそれに近づいていく。

だけどふと、振り返って見れば……

そこには、自分と同じ“白”を持った、美しい天使がいた──


< 432 / 535 >

この作品をシェア

pagetop