翼~開け放たれたドア~
そのドアの先に
眩しいほどの光に。優しすぎる風に。
鳥は恐る恐る、開け放たれたドアから籠の外へと出た。
青く、広い空が鳥を出迎える。
どうしてかこぼれた涙を、あの彼が優しく拭ってくれた。
もう大丈夫。
自分のことを責めたりしない。
錆びた鎖は容易に引きちぎって。
鎖に絡まった重い十字架は落ちる。
汚れた翼は生え代わって、あの大きな空を掴む。
鳥は初めてあの空へ飛び立とうと、自らの翼を広げた──
鳥は恐る恐る、開け放たれたドアから籠の外へと出た。
青く、広い空が鳥を出迎える。
どうしてかこぼれた涙を、あの彼が優しく拭ってくれた。
もう大丈夫。
自分のことを責めたりしない。
錆びた鎖は容易に引きちぎって。
鎖に絡まった重い十字架は落ちる。
汚れた翼は生え代わって、あの大きな空を掴む。
鳥は初めてあの空へ飛び立とうと、自らの翼を広げた──