翼~開け放たれたドア~
……俺、なにしようとしてた?
状況を把握した頭で、とんでもないことをしでかしたことにようやく気づいた。
「わ、わるい…っ!」
慌てて春輝の上からどける。
顔が熱い。俺はホントにどうしちまったんだ?
こんなにも自我を無くすなんて……、俺はどれだけ春輝に溺れているんだろう?
俺はもう一度悪い、と春輝に謝ってから、ベッドからどけようと腰を浮かした。
だけど、クンッと服の裾が引っ張られる感覚に首を傾げる。
その感覚があった目の前を見ると、春輝がこちらを見つめていた。服の裾を握りしめて。
こいつ、自分で俺の地雷を踏んでることに気づいてないんだろうか。
行動が一々、俺の理性を揺さぶる。
「……い、かないで…」
「……は?」
「きゅ、急なことだったからビックリしただけで……」
言いよどんだ後、春輝は身体を起こすと、動けないでいる俺の頬にキスを落とした。
その温かくて柔らかな感触に、俺の鼓動は一気に飛び跳ねた。
「……お前、自分がなに言ってるか分かってんのか?」
止めらんなくなる。
ただでさえ、やっと取り戻した理性がまた危ねぇことになりかけてんのに。
状況を把握した頭で、とんでもないことをしでかしたことにようやく気づいた。
「わ、わるい…っ!」
慌てて春輝の上からどける。
顔が熱い。俺はホントにどうしちまったんだ?
こんなにも自我を無くすなんて……、俺はどれだけ春輝に溺れているんだろう?
俺はもう一度悪い、と春輝に謝ってから、ベッドからどけようと腰を浮かした。
だけど、クンッと服の裾が引っ張られる感覚に首を傾げる。
その感覚があった目の前を見ると、春輝がこちらを見つめていた。服の裾を握りしめて。
こいつ、自分で俺の地雷を踏んでることに気づいてないんだろうか。
行動が一々、俺の理性を揺さぶる。
「……い、かないで…」
「……は?」
「きゅ、急なことだったからビックリしただけで……」
言いよどんだ後、春輝は身体を起こすと、動けないでいる俺の頬にキスを落とした。
その温かくて柔らかな感触に、俺の鼓動は一気に飛び跳ねた。
「……お前、自分がなに言ってるか分かってんのか?」
止めらんなくなる。
ただでさえ、やっと取り戻した理性がまた危ねぇことになりかけてんのに。