翼~開け放たれたドア~
「なんで嫌なんだ?」
黒髪が聞いてきた。
「…お前らなんか信用できない」
「いやいやー、春輝入ろうよー!」
「飛鳥、嫌だって言ってる」
王覇だなんてよく知らないけど、私はいやだ。
「人間なんて、見た目で判断する生き物だ」
私を見る目は、いつも“奇”を見ているようなものだった。
白の髪は醜いと言われ、紺の瞳は濁っているの罵られた。
もう、それさえも慣れてしまったけど。
「俺は、人間が大嫌いだ」
雷たちは別だけど、と付け足すことも忘れずに。
王覇の奴らは、何も言わない。
目を見開いて、私を見ていた。
「…俺らは、お前が何抱えてんのかしらねぇし、なにがあったかもわからねぇ」
黒髪が話し始めた。
「でもな、俺はお前を助けてぇんだよ」
「…………」
“助けたい”……?
「…綺麗事ならいらない。同情もいらない」
「違う」
「何が違う。さっきの俺を見たからだろうが」
雷たちから、私が意識を失ったあとのことを聞いているから、どういう風になっているかは、私は知っている。
黒髪が聞いてきた。
「…お前らなんか信用できない」
「いやいやー、春輝入ろうよー!」
「飛鳥、嫌だって言ってる」
王覇だなんてよく知らないけど、私はいやだ。
「人間なんて、見た目で判断する生き物だ」
私を見る目は、いつも“奇”を見ているようなものだった。
白の髪は醜いと言われ、紺の瞳は濁っているの罵られた。
もう、それさえも慣れてしまったけど。
「俺は、人間が大嫌いだ」
雷たちは別だけど、と付け足すことも忘れずに。
王覇の奴らは、何も言わない。
目を見開いて、私を見ていた。
「…俺らは、お前が何抱えてんのかしらねぇし、なにがあったかもわからねぇ」
黒髪が話し始めた。
「でもな、俺はお前を助けてぇんだよ」
「…………」
“助けたい”……?
「…綺麗事ならいらない。同情もいらない」
「違う」
「何が違う。さっきの俺を見たからだろうが」
雷たちから、私が意識を失ったあとのことを聞いているから、どういう風になっているかは、私は知っている。