翼~開け放たれたドア~
「春輝さん、入ってくれますか?」

「龍也…」

優しく微笑む龍也に、私はコクリと頷いた。



「よっしゃー!!」

名前を呼んだときと同じように叫ぶ飛鳥。

「良かった。春輝がいたら楽しそうだしね」

フフッて笑みを浮かべる直。

「……チッ」

舌打ちをしている黄色。

「はぁ…めんどくせぇ…」

嫌な顔をしている銀髪。

そして。

「…よろしくな。春輝」

初めて笑顔を見せた黒髪。



改めてみるとすごいバラバラだけど大丈夫なのかな。

不安を抱えつつも、私は王覇に入ることになった──…
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