翼~開け放たれたドア~
眩しさに目を細めながら、鳥はそっと外の世界を伺ってみた。

大きな空に、綺麗な鳥が泳いでいる。

鳥は、彼らのその姿に羨ましいと感じた。

鳥は思った。

自分の翼が汚れてなければ。

飛ぶことを忘れてなければ。

だけど、汚れはもうとれない。

飛ぶことなんて、思い出せない。



鳥は、憧れを感じるとともに、諦めをも感じていた──…
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